息子3

息子はkという。
ニートもどきである。
もどきというのは、少しだけアルバイトしているから。
私は家事が嫌い。
生きてるだけで大変なのに嫌いなことをしていたらもっと人生いやになると思って嫌なことはなるだけしないで生きようと思っている。けれど汚ない部屋はこころを傷つける、ダメージをあたえる。
どうしようもなくなって漸く重い腰をあげる。
kの部屋はゴミ箱のように汚ない。
ここ何日か掃除をしようといっても拒否される。
今日は無理やり掃除をはじめる。その際に自分を食べさせるようにならなくてはいけない、これからのことをどう思っているのかなど問いただす。kは椅子の上にあぐらをかき足をぶるぶるさせながらゲームをしそれがおわると将棋をはじめる 。絶対、口を開こうとしない。そしてでかける用意をする。
そして私が泣く。すると彼は言う。
自分がどうしようと思っても結局あなたは自分の好きにするでしょう と 。
kがでかけたあと私は一人でkの部屋の掃除をする。
たくさんの履歴書とそれ用の写真がでてくる。
強く迫ったことを後悔する。
激しい後悔と不安におそわれる。

kの心は彼の口のように固くとざされたままだ。